Contents
永住権は難化傾向
永住権は需要に供給が追いついていないため、両国とも難易度が年々高くなっています。
オーストラリアの場合、数年前まではIELTS7.0相当のスコアでほとんどの場合永住権を取れましたが、今は違います。
オーストラリアは職種によりますが、現在はIELTS8.0相当のスコアがないと永住権に招待されない可能性が高いです。
ニュージーランドに永住権申請する場合はIELTS6.5かPTE58またはTOEFL79が必要になります。
一度受けてみてください
IELTSオール8.0は不可能です。無理なのでさっさとあきらめましょう。
ニュージーランドも今後移民の数を規制する可能性があります。
当然永住権の要件は高くなります。IELTS7.0~が今後必須になるかもしれません。
IELTSオール6.0取れればPTEでIELTSオール7.0相当のスコアを取るのは夢でも何でもありません。
PTE試験に合わせた対策をすることであっさり可能です。
IELTS・TOEFLは英語マニア向けの試験です。私は英語にあまり興味がないので時間のかからないPTEで永住権申請しました。
英語の勉強はいつでもできます。それよりも今後の生活を保障する永住権を先に取ってから後でゆっくりやりましょう。
IELTS・TOEFLに時間・お金を無駄にしているならPTEでサクッと永住権申請しちゃいましょう。
公式サイトはこちら
なぜPTEか。IELTSとの比較
ここではPTEとIELTSの試験比較を行います。
まずおおまかな違いから。
PTE
スコアは10~90点
コンピューターベースの試験
Writing Speaking含めすべてコンピュータープログラムによりスコア算出
Speakingはマイクに向かって話す
IELTS
スコアは1.0~9.0点
紙ベースの試験
Writing SpeakingはExaminerによりスコア算出
Speakingは直接面接官と話す
下はスコア換算表です。
習熟度レベル | PTE | IELTS |
Functional | 4.5 | 30 |
Vocational | 5 | 36 |
Competent | 6 | 50 |
Proficient | 7 | 65 |
Superior | 8 | 79 |
こちらはピアソン社が提供しているスコア表です。
参照元
試験難易度比較
どちらの試験が簡単か?これは場合によります。
私の場合、IELTSは合計10回受験し最高スコアは
Listening 8.0
Reading 7.5
Writing 7.5
Speaking 6.0
Overall 7.5
でした。
一方でPTEは合計3回受験し、最終的なスコアは
Listening 79 (IELTS 8.0相当)
Reading 85 (IELTS 8.5相当)
Speaking 85 (IELTS 8.5相当)
Writing 90 (IELTS 9.0相当)
Overall 86 (IELTS 9.0相当)
となりました。
スコア推移は以下の通りです。(カッコ内はIELTS換算時スコア)
Overall | Listening | Reading | Speaking | Writing | |
1回目 | 69 (7.0) | 66 (7.0) | 70 (7.0) | 73 (7.0) | 73 (7.0) |
2回目 | 76 (7.5) | 74 (7.0) | 76 (7.0) | 72 (7.0) | 80 (8.0) |
3回目 | 86 (9.0) | 79 (8.0) | 85 (8.5) | 85 (8.5) | 90 (9.0) |
試験ごとに成績が上がっているのがわかります。なぜならIELTSと比べ試験対策を立てやすいため、時間をかければスコアは順調に上がります。
PTE IELTS セクション別難易度比較
セクション別比較
セクション別の難易度比較を紹介します。
セクション | PTE | IELTS |
Listening | 普通 | 普通 |
Reading | やや難しい | 普通 |
Speaking | やや簡単 | 難しい |
Writing | 簡単 | 難しい |
Listening
質問形式はIELTSと大きく異なるものの、試験自体の難易度はそれほど変わりません。ただ、要約問題であるSummarize Spoken TextはIELTSにはないタイプの問題です。問題に慣れコンスタントに高得点を取るために対策は不可欠です。
Reading
IELTSよりやや難しいです。特に穴埋め問題のFill in the Blanksはわからない単語ばかりで混乱してしまうことも・・・しかし満点を取る必要はありませんので、自分が溶ける問題を確実に問いていけば大丈夫です。そしてセクション自体の難易度からか、採点自体も寛容?である印象を受けました。
Speaking
問題タイプがIELTSと全く異なります。IELTSは自分の意見や経験を答えていくのに対し、PTEアカデミックのスピーキングは基本的に自分の意見を求められることはありません。どちらの試験も受けたものとしては、単純比較はできませんが全体的にIELTS Speakingよりやや簡単だった印象を受けました。
Writing
IELTSと同様、PTEアカデミックのライティングではエッセイ問題があります。テンプレートを使用できるためIELTS Writingと比べて取り組みやすいです。しかし紙ではなくコンピューターに解答を打ち込むため、タイプミスに気をつける必要があります。またIELTSではエッセイ問題に40分程度費やせるのに対しPTEエッセイは20分しか与えられません。練習必須です。
サンプルテストを受けてみよう
IELTS7.0取れないで苦しんでいる方はPTEのサンプルテスト受けてみてはどうですか。
PTEアカデミックには公式のサンプルテストがあります。60アメリカドルを出すことで二回のオンライン模擬試験を受けることができます。この試験を受けることで実際の試験に慣れることができま、60ドルで2回分の試験を受けると思えば安いものです。
IELTS6.0とれていればIELTS7.0相当(PTE65)のスコアはコツを掴んで練習を重ねれば十分可能です。
このサンプルテストを通して実際の試験に慣れることが重要です。サンプルテストは実際の試験より難しく設計されているため、実際の試験では高い点数を期待できます。理由としては、サンプルテストを通してPTEの試験形式に慣れる、そしてサンプルテスト自体が難しいためです。
そのためこのPTEのサンプルテストで50/90取れていれば本番の試験で55~60点程度取ることは現実的です。65点あればIELTS7.0相当のスコアになります。
私の知り合いでサンプルテストで40点台をとった人が実際の試験で70点を取りました。一人や二人じゃありません。この方はIELTSで目標のスコア取れずに悩んでいました。その後PTEのサンプルテストを受けて1回の試験を受けただけでIELTS7.5相当のスコアを手に入れて希望の大学に入学することができました。そのため、IELTS5.5さえ取れていればIELTS7.0程度のスコアをPTEでとるのはとても現実的です。
英語の能力試験はただの試験です。対策を取れば取るほど成績は上がります。ただIELTSは基本的に難しくPTEの試験は非常に対策がしやすい、ただそれだけです。どちらの試験が良い悪いと言うのはありません、それはただのそれぞれの英語の試験の性質です。
ただ全体的にPTEの方が対策がしやすくスコアは上がりやすい傾向にあります。もし時間がなく早く留学をしなければいけないと言う場合にはPTEはすごく有効です。
注意点としては希望の教育機関がPTEを受け入れているかどうかを確認することが必要です。
英語マニアのような方にはPTEはとても物足りなく感じると思います。私のようにそもそもあまり英語に興味がないような人にとってはPTEはとても手っ取り早く希望のスコアまた少ない労力で得点することが可能です。PTEのスコアは通常5日以内にオンラインで成績を確認することができます。これはIELTSの2週間と比べても非常に速い。時間がない時にとても役立ちます。そのような方にとってはPTEをお勧めします。
IELTSでくすぶっているようなら、PTEのサンプルテストを受けてみて希望のスコアが取れるかどうか試してみてはどうでしょう。